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2024.8.31

Web

.aiドメインがアンギラを潤す

ドメインと国

ポッドキャスト「 ほっとテック 」の「#236 ITを駆使せず究極の不労所得を手にしたい」の内容が非常に面白かったので、私なりにドメインと国の関係を掘り下げてみます。簡潔に言うと.aiというドメインが割り当てられている国の国家予算の3割がドメインの収益でまかなわれるほど予算が潤っているという内容です。ドメインと国が結びついていることがなかなかイメージできない方もいらっしゃると思いますので、ぜひポッドキャストも聞いてみてください。

ドメインとは

簡単に言うとドメインとは、インターネット上でWebサイトがどこに存在しているか表す"住所"のようなものです。例えば amazon.com amazon.co.jp があります。前者をクリックすると英語表記のamazonサイトが開き、後者では日本語のamazonサイトが開きます。つまり、ドメインは言語や用途によって使い分けられているということです。

ドメインの使い分け

ドメインの種類は分野別、国別、特定の団体別等で分けられています。

gTLD(generic Top Level Domain)は分野別トップレベルドメインとも呼ばれ、特定の用途や組織の種類に応じて割り当てられたドメインです。主に以下のドメインが該当します。

  • .com(商業組織用)
  • .org(非営利組織用)
  • .net(ネットワーク関連)

ccTLD(country code Top Level Domain)は国別コードトップレベルドメインとも呼ばれ、各国や地域に割り当てられたドメインです。主に以下のドメインが該当します。

  • .jp(日本)
  • .us(アメリカ合衆国)
  • .cn(中国)

日本の場合、ccTLDである.jpの下にさらに細分化されたドメインがあります。.co.jpは聞きなじみがあるのではないでしょうか。

  • .co.jp(日本国内に登記がある会社向け)
  • .or.jp(非営利法人・医療法人・宗教法人など)
  • .ac.jp(高等教育機関・学校法人など)
  • .ed.jp(18歳未満対象の教育機関向け)
  • .go.jp(日本の政府機関・独立行政法人など)

sTLD(Sponsored Top Level Domain)は特定の団体や業界によってスポンサーされた特殊なトップレベルドメインです。主に以下のドメインが該当します。

  • .edu(教育機関用)
  • .gov(政府機関用)
  • .mil(米国軍用)

AIの普及による副産物

このようにドメインは用途や国によって使い分けられています。そして近年、AIの普及によって X.ai などAIを積極的に開発している企業が自社のWebサイトに.aiドメインを採用し始めました。その.aiはどこの国に割り当てられているかというと「アンギラ」という島国です。先ほど紹介したドメインの種類でいうとccTLD(国別コードトップレベルドメイン)に分類されます。

.aiドメインが人気になったことでドメインを契約する人が増えると、その契約収益はドメインを管理している国や企業や団体に入ります。今では、アンギラの国家予算の3割がまかなわれていて、固定資産税が廃止されるほどアンギラの財政は潤っています。

Web関係の仕事をしていないとドメインを意識したことがないかもしれません。一見関係なさそうに見える物事が繋がると私はすごく面白く感じるので、自分が得意な分野だけじゃなくて世の中の物事をたくさん知っていくことが人生を豊かにしてくれると思っています。